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心に残る言葉 ~米一粒も一年~


白い雲と青い空。山沿いに漂う雲が、空の
高さを感じさせる。
稲刈りの後の稲の匂い、とんぼが飛び交い
、時折吹く風がほてった体に心地よく感じ
、稲穂がサラサラと音を立てる。

稲刈りの後のちょっと遅い昼食。
祖母が、「米一粒も一年。こんなに小さな
米粒にも一年という時間と人の手がかけら
れているんだよ」と言って、ゆっくりと箸
を口に運んだ。

先日、とんぼを見かけ、稲刈りの情景と祖
母の言葉を思い出しました。
祖母は物をとても大切にする人でした。
「物を大切に、物に込められた人の思いを
大切に」と私に伝えたかったのではないか
と思います。祖母は、言葉に込めた思いを
示す事なく…。

秋の気配が感じられるこの時期、祖母の言
葉を思い出し、「祖母は何を伝えたかった
のだろう?」と考えます。
考え続けて時が経ち、私にとって、とても
大切な言葉となりました。

「米一粒も一年」

※ 子育ての真っ最中、「あれしなさい」
「これしなさい」と子供に示す毎日、上手
くいかず…子どもが考えられるよう伝え方
を変えたら、子どもは子どもなりに一所懸
命考え自分なりの答えを出していました。

助産師 清水