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「時間どろぼうの話」


「モモ」 ミヒャエル・エンデ作
大人たちは、自ら作り出した社会の中で日
々、時間に追われるように生活する。しだ
いに心は「感じる」ことを忘れ凍りつき、
子どもたちは戸惑う。その灰色の世界で繰
り広げられる、時間どろぼうと盗まれた時
間を人間にとり返してくれた女の子の不思
議な物語。
『光を見るためには目があり、音を聞くた
めには耳があるのと同じに、人間は時間を
感じとるために心というものがある。そし
て、もしその心が時間を感じとらないよう
な時には、その時間はないものと同じだ』
という一節が心に響いた。
この本との出会いは、看護学生の哲学での
授業。以降、私のバイブルとなりました。

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子どもが小さい時、長男の授業参観のため
仕事を早退し、保育園へ向かい次男と長女
を連れ小学校へ。次男と長女がおりこうさ
んに参観できはずもなく廊下へ飛び出して
走り回る騒ぎ!そのあと予防接種のため小
児科へ。買い物を終え家にたどり着いた時
には、疲れとイライラはMAX!
視線を感じ顔を向けると・・・娘が私の顔
をじーっと見つめていた。目が合うと満面
の笑み!
じわーっとこみ上げてくる物があり、私の
顔もほころんだ。その時私は娘を抱っこし
ていたという感覚さえありませんでした。

子育て中のママさんパパさん、毎日大変な
事も多くありますね。
そんな時は、時間を止めて深呼吸です!
お口をすぼめて風船を膨らませるように長
く長~くゆっくりと吐ききります。
次は大きなため息を!
ため息をついた後から、また時間が始まり
ます。

大切なのは「時間」を「心」で感じられる、
心豊かな時間を過ごす事ですね。

助産師 清水